馬心と秋の空

みなさま、はじめまして。
このたび「やまざき社労士事務所」のブログを始めることになりました。
よろしくお願いします。

さて、初回は定番中の定番。
ズバリ「時候の挨拶&季節の話題」です。

今年は夏があっというまに過ぎ去りましたね。
毎年「大阪の夏は日本一暑いんやでぇ、ああ、暑ぅ」とぼやくのを
ライフワークにしていた私はいささか拍子抜けでした。

暑くないのは良いのですが、雨は勘弁ですね。
盆踊りに花火、夏のお楽しみイベントがことごとく中止になったのは痛手でした。
やまざき社労士もビアガーデンに行けずに不完全燃焼だったようです。

天高く馬肥ゆる秋、という言葉があります。
秋は本当に空が高くてスカッとして、
更に新米やら芋やら秋刀魚やら何やら、何を食べてもおいしくて
人間がこんなモリモリなんだから、そりゃ馬も肥えるわなと実感しますね。

しかし、もともとの意味はそんなのんびりしたものではないのをご存知でしょうか。

この言葉、中国の故事にちなんだものだそうです。

現在の中国の北にはモンゴルがありますね。
昔もいたのですよ。モンゴル人。当時はモンゴル人とは呼ばれてませんが。
柔道やレスリング、さらに相撲でのモンゴル勢の活躍を見れば
モンゴル人の戦闘能力の高さは誰もが納得するところでしょう。
昔も高かったのですよ。戦闘能力。彼らは昔から強かったのです。

彼らの住む北方地域は気候が厳しく、
快適に暮らせる期間は一年を通してもごくわずかです。
短い夏が終わると、そのあと半年以上は雪と氷におおわれ、作物なんて育ちません。
家族であり貴重なタンパク源でもある家畜にも、充分なエサを与えてやらなきゃいけません。
・・・どう考えても食料足りないだろ?春までもたないだろ?
・・・いっちょ調達しに行くか!

というわけで、昔の彼らは南に繰り出したのだそうです。

寒くなる前に。夏の間に草をたくさん食べてムッキムキになった馬にまたがって。
強い北方民族がゴツい馬に乗ってやってきたら、
南方の農民たち、勝てるはずがありません。
せっかく収穫した作物を、ゴツい奴らが根こそぎ持っていくわけです。

だから、秋には警戒心を高める必要がある。襲来に備えなければいけない。
そこで「天高く、馬肥ゆる秋」なんですね。
秋には気をつけろと。ゴツい奴らがやってくるぞという意味なんだそうです。
秋刀魚が旨い!とか言ってる日本は、やっぱり恵まれてますね。

この話、万里の長城とつながってるんですよ。
それはまた今度。

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