春は名のみの 風の寒さや
谷のうぐいす 歌は思えど
(以下略)
小学校のとき音楽の時間に歌った記憶があるかたも多いのではないでしょうか。
いわゆる唱歌というもので、私は子供のころからこの歌が大好きです。
タイトルは「早春賦」。
ネットで検索してみたら1913年の発表とありました。
100年も前の曲なんですね。
100年経っても曲の美しさは変わらず、
詩の世界はみずみずしく輝き色あせることがありません。
厳寒といいつつも日差しの中に暖かさを感じ、
ああ春が近いなと思った途端に、再びぐっと冷え込む。
まさに今の、この季節です。
自転車を漕ぎながら口ずさみ、風呂で熱唱。
車を運転しながら絶唱し、道を歩きながらハミング。
歌が勝手に口から出てくるのだから仕方ありません。
ちなみに、勝手に出てくる系にはプレスリーと美空ひばりもあります。
春はもう少し先のようですが、先日非常に暑い場所に行ってしまいました。
たまたま通りかかって、迂闊にも足を踏み入れてしまった場所。
そう。百貨店のバレンタイン特設会場です。
あれはひどかった。
むせかえるような女性たちの熱気。会場に充満するチョコレートの甘い香り。
人ごみに押されて泣き出す子供。
店員は声を張り上げ自社のチョコレートをアピールし、
おばさんたちは試食に群がる。おばあさんも多数。目的は何だ!
そこはもう、混雑を超えて、もはや異界でした。
蜘蛛の糸を垂らされる前のカンダタがいた場所、とでも言いましょうか。
世の女性たちがこぞって手に入れる高級チョコレート。
私もおこぼれで何個かいただきましたが、やっぱりおいしいです。
でもスーパーで売ってる税込90円の板チョコもかなりおいしい。
愛や感謝を伝える手段は、チョコレートだけではありません。
たまには心をこめて歌ってみるいうのは如何でしょうか。
やまざき社労士に聞いてみました。
「チョコレートと肉、どっちがいいですか?」
答えはもちろん、肉でした。
でももう若くないから、おいしいのをちょっと食べれば満足なんだそうです。
私はまだ若いので、おいしいのをたくさん食べたいです。