大は小を兼ねる?

中国には数多くの観光名所がありますが、
泣く子も黙るAクラスの観光地といえば、やはり万里の長城でしょうか。
この長城、東は北朝鮮との国境付近、西は新疆ウイグル自治区のあたりまで
ひたすら長いのです。
英語でgreat wall、中国語では長城といいます。
日本語では「万里の」がついてますが何故でしょうね。
ロマンを掻き立てられる絶妙のネーミングだと思いますが、
どうも日本語は親切ですね。

雄大なものに憧れる気持ちが日本人には多分にあるようです。
私も例外でなく、初めて中国に行ったときにはその大きさに圧倒されました。
だって見渡す限りの地平線とか普段見ないでしょ。
どこまで行っても砂漠とか、歩いても歩いても目的地に着かないとか。
すべてのものが大きいのです。
でも慣れてくると飽きてきて、日本の繊細さが恋しくなったりするもんです。
中国人は「大きいこと」に異常に執着するようで、
とにかく大きく。誰よりも大きく。すばらしいものには名前に「大」を付けます。
大中国=すばらしい我らの中国
小日本=ちっぽけで愚かな日本
この大小の使い方は中国人ならではですが、
小日本って言われてもカチンとこないのは、
そもそも大きいことに執着しないことと、
やはり日本人が繊細さに価値を見いだしているからでしょう。

中国を旅行しているときに「日本の人口は何人?」ってよく聞かれました。
一億二千万だよと答えると、決まって「なーんだ、それだけなの」とくるわけです。
私も慣れてるので「中国は日本の10倍だね」と言ってあげます。
そしたらみんな喜ぶ喜ぶ。今で言うドヤ顔というやつですね。
この広い世界で、人口1億超の国ってごくわずかですけどね。
彼らにとっては、人口の多さ=国の価値なのでしょう。
大きいことはいいことだ!

本題の万里の長城ですが、長くなりそうなのでまた今度。

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